京都町内会バンドの話
こんにちは、ありんこです。
今日も「あせりながらヒマジン」です。
家事をしていても、相方と買い物を楽しんでいても、友人とご飯を食べていても、一瞬あせりの気持ちは薄まりますが、常に私に付きまとっています。
まるでストーカー。やだやだ。
今日はブログタイトルについてのお話です。
ブログタイトル、あるインディーズバンドの曲の歌詞でした。
そしてこの曲・・・名曲です。
昔々、20代の頃、無職時代によく聞いていました。
この曲のおかげ(?)で関西へ引っ越すことになるのですが・・・
「あせりながらヒマジン」と歌っているのは誰?
歌っているのは「京都町内会バンド」といいます。
1997年より京都を拠点に活動されてます。メンバーは4人。メインボーカルは笹野みちる、原田博之、そして有田さとこ(ベース)、村田聡(キーボード)。
そして私もここに入りたい。
アルバムがamazonにあって驚きました。
当時amazonなんて知らないし(あったのかな)近所のCDショップにもなくて、ネットのCD屋さんに注文して買ったんだっけ。
「HIMAGINE」
当時、うつ病真っ只中であった笹野さんの心象を描いた曲「HIMAGINE」
「退屈で退屈で死にそうなのになんにもやりたいことがない」で始まる歌詞は私の心にスーっと入ってきました。
うつ病の状態じゃなきゃ書けない歌詞。
笹野みちるとは
「東京少年」のボーカルで、現在は「京都町内会バンド」のボーカル。
「東京少年」は1988年から1991年までメジャーで活動していたバンド。
3年で解散しますが、その2年後に笹野さんソロデビュー。
同時期に、著書「Coming OUT!」の中で同性愛者であることを公表し、多くのマスメディアより注目を集める。
その直後より心身に不調を来たす。
1997年には活動拠点を地元京都へ移す。
そして、友人の誘いで京都町内バンド結成。
笹野さんについて分かりやすく解説しているサイトがあったので載せます。
「HIMAGINE」の動画もあります。
「HIMAGINE」を歌う笹野さんの、肩からギターをかけるベルト(?)がレインボーカラーなのは、やはりセクシャルマイノリティーのシンボルカラーだからでしょうか。
もーね、私、大好きだったんですよ、笹野さんのこと。
頭が良くて面白くて可愛い少年みたいな感じが。
笹野さんとの出会い
当時、中学生だった私。きっかけはラジオでした。毎週聞いていたラジオのパーソナリティーが急きょお休みになり、ピンチヒッターとして登場したのが笹野さん。彼女の話が面白くて、京都弁が新鮮で、まだ姿は見たことなかったけどファンになりました。当時パソコンなんてなくて、もちろんヤフーもグーグル先生もいない。情報を得るために本屋さんで音楽雑誌買って調べて、初めて買ったCDが「東京少年」だった。それまでカセットテープだったわけで、色んな意味でワクワクしながら曲を聴きました。
頭の中は笹野さんでいっぱいな中学生のありんこ。そーなると彼女が居る「京都」が気になる。行く予定もないのにガイドブック買って眺めてました。京都ラブでした。
「東京少年」解散後、テレビラジオからの情報はなくなり、彼女への熱は冷め、高校時代は「BOOWY」っていいよね?とか言ってた。短大では弦楽器の楽しさに目覚め合奏って楽しいね!とか言ってた。社会に出て働き始めしばらくすると「パソコン」というものを買ったという同僚が現れた。それはなんだろってことで興味を持ち、ボーナスで買いました。高かった!とても大きな「ですくとっぷぱそこん」
「ヤフー検索」というものを知り、検索してみたのが「ささのみちる」
そしたら「京都町内会バンド」「同性愛」とか色々出てきて大興奮。
ちょっと混乱しながらも彼女に関する情報を調べ、書籍2冊とCDをネットで購入したのです。
私の人生を変えた書籍①
「Coming OUT!」
「Coming OUT!」には衝撃を受けました。うそうそ!同性愛者だったんだ!?ってね。それと同時に湧き上がったのが「ということは・・・私も彼女と付き合えたかも?」という感情。そこから私のセクシャリティーが変化していくのですが・・・。
私の人生を変えた書籍②
「泥沼ウォーカー」
「東京少年」から10年。「カミングアウト」から3年。東京に疲れて京都に戻ったササノのダメな日常があなたを癒す!悩みながらの憂鬱なエッセイ&”自転車でまわる左京区”など地元っぽい京都のさすらいガイド
笹野みちる「泥沼ウォーカー」の帯より引用
「最近、漠然と「死にたいなぁ」と思うことがある。」で始まる本。とても心配になりました(・.・;)
この本は、笹野さんが無理やり明るく振舞って京都を徒歩、自転車、公共機関を利用して案内してます。コラムはうつうつしてます。
もし、あなたが心も体も健康で充実した人なら、きっとこの本を読んで、今の自分に一層の優越感を感じ、さらに元気になれることうけあいである。もし、あなたが私と同じように、うだつのあがらない自分をもてあましていて、もんもんとしているなら、ぜひ、この本を片手に京都旅行でもしてみることをおすすめする。おたがい、癒されれば幸いである。
笹野みちる「泥沼ウォーカー」より引用
この本を読んで京都へ行きたい気持ちが強まりました。本で紹介されていた「さらさ」というカフェに初めて行った時の感動は忘れられません。その店は移転して無くなっちゃったけど、笹野さんお勧めのお店に何度か足を運ぶことが出来て嬉しかったな。
2冊とも読み直してみようかな。京都行きたくなってきた!
ありんこ関西へ引っ越す
笹野さんの影響を強く受けた私は、ちょっと色々ありまして、関西へ引っ越すことにしました。引っ越したからには京都町内会バンドでしょう!ライブへ行ったりサインもらったり。
彼女と少し言葉を交わす場面もあったりで無職なのにウキウキな時代でした。
遊ぶことに精いっぱいでヒマじゃなかったけど、お金が無くなっていくあせりはありました。来月の家賃がやばい!となって職安へ向かい仕事を決めたのでした。あれはほんとにやばかった(^_^.)
京都町内会バンド(通称 京町バ)のCDたち。一部サイン有!宝物。
ありんこ東京へ戻る
5年ほどどっぷりと関西で暮らしていたわけですが、またちょっとありまして東京へ戻りました。
東京へ戻ってきてからまたしばらく京町バ熱が冷めていたのですが、ブログ開始と同時に復活してきました。
残念なことに東京少年のCDはほぼ売ってしまってないのです(+o+)oh,no!
なぜ売ってしまったのか・・・バカだったな。お金に困っていたのか・・・。
京町バCDは大切にします。
こちらでもライブをするようなので行ってみようかな。
今回はとても長い記事になりました。
最後まで読んで下さりありがとうございました!